空気が冷たく張り付いた冬の朝焼け前。

夜は未だ明けてないけれど
白く霞む吐息をハンドルに吹きかけて
僕は自転車を漕ぎ出した。

まるで時間が止まったかのように
静まり返った住宅街を抜けると
そこは長く続く河川敷だ。

空と空気以外の何物も存在しない。
ただ僕だけを残したその空間は
僕の独占欲を余計に刺激した。

必ず迎えに行くから、待ってて。

透き通るような群青の空の下で
ひたすらに続く長い道を抜けたら
僕は君と旅に出る。

たった二人だけの、永遠の世界へ。

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群青の空の下

冬の夜明けをイメージした詩を書きました。

閲覧数:134

投稿日:2014/03/11 20:21:44

文字数:233文字

カテゴリ:その他

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