口をついたセリフとは真逆へと踏み外すよう

際限なく負わされた感情を聞き流せずにいる

出来損ないなルールの出口を待っている

情けなく作られた僕で居たいと駄々をこねている


臆病な自分の方が好きでいられるから
そのまま見下してくれていい

飽き飽きした答えを擦り減らしながら
恥ずかしげも無く耳を塞ぐ


笑えない夜にはまだ
遠くてただ
傘を濡らした
滲んでいく痛みごと消えてしまいそう

嫌って 縋って
どうでも良くなったこの世界で
戻れない正義を語った



錆び付いた記憶を盾に平静を保って

碌でもない常識をひたすらに突き付けた

赦された退路を断つ心を持てずにいる

僕に最期まで 付き合ってはくれないか


名ばかりの才に何を期待したっていうんだ
いっそ寝返ってしまいたい

書き足した結末を誰も気に留めず
行くあてのない僕が残る


間違ったリアルだけが
無力だけが
僕のすべてだ
手放した言葉で息が詰まりそう
目も当てられない成りに目を逸らして
今更、何処へ向かえばいい?

歪んだ景色の中
片隅へと 息を潜めた
曲がりなりの正気を奪わないで

置き去りにした後ろめたさに ただ
人知れず罪を隠した



デフォルトの魅力以外
何も残らない僕の正体
知れば知るほど空虚なこの芝居を
せめてエンドロールまではそこにいて欲しいんだ
聞き流してくれたって構わないから



夜のために
明日のために 今は眠っていよう
泡立った意識ごと掻き消えてしまった
平等な枷に足を取られている
僕らをまた夢に見る

泣き止んだ声が響く
道の果てで 傘は畳まない
許し合いたかった日々に背を向けても

揶揄った 強がった 痛々しい心で
満たせない
色褪せない正義を騙った

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アンダールート

早口な曲イメージ。

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投稿日:2021/08/07 13:51:00

文字数:735文字

カテゴリ:歌詞

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