1
ありったけの想いを詰め込んで
この空の下で輪を描いていくよ
宝石放つ光のリズム
着飾った街は今日も広がるよ
聖なる夜の 鐘響くまで――
通り過ぎる 記憶の面影に
振り返りそうになる時がある
輝いた君との思い出はもう遠く
“泡沫のようにね 消えてしまいそうなの”
恋人たちの笑い声は踊るよ ネオンの瞬きより眩しくて
視線逸らして わざと見ない振りした
街の店先に並んだ目に映る ポインセチアの紅も眩しくて
人波にはぐれた 迷子のようにひとりっきり
はらはらと真珠色のveil
この空をどこかで君も見てるかな?
淡く重なる白の絨毯
置いてけぼりはただ踏みしめるだけ
それでも街は 彩られてく 彩られてく――
2
そう時々 繋がるその声に
不安定に崩れそうな瞬間(とき)がある
この未来(さき)の在処を探すたび迷って
“沫雪のようにね 溶けてしまいそうだよ”
魔法みたいな夢がほら溢れるよ いつもと違う景色眩しくて
赤と緑の色に憧れていた
道行く人の目は愛で飾られて ただ君の姿が恋しかった
まるで一つ二つ 掛け違えたボタンだね
きらきらと七色のprism
いくつもの夜で繰り返し瞬く
この街が銀に染まった頃
捧ぐ君へ歌う夢の賛美歌(コラール)
聖なる夜の 鐘響くまで 鐘響くまで――
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木のひこ
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