僕が育てた花束を
どうか燃やしてくれないか
君が大事に握るから
枯れてしまった枯れてしまったの
誰も知らない陽だまりで
君は孤独になっていたんだね
ただただ
何でもないよと痣隠した君の
夜の部屋を灯したキャンドルも
君だけを残して消えてった
悴む手で取ったケーキすら
僕は照らしていたいんだよ
愛を噛んで僕を嗤って
夜を剥いで怪我してバイバイ
三月の雨に茶化されて痛いや
針を呑んで嘘だと言って
沁みるような春が終わった
今日もまた君が消えたいと笑って
傷んだ
君がまだ眩暈に沈むなら
僕は火を被るんだ
暗い部屋を裂いてあげるよ
僕はキャンドルさ
君が壊した君の事
駅のゴミ溜めにいたんだ
雨に晒されていたんだ
泣いていないで泣いていないでよ
せめて寂しくないように(さみ)
僕が灰になるその前に
まだまだ
愛さないで僕を殴って
頬擦って(なぞって)静かにバイバイ
街角の冷めたビル風に溺れて
春になって心が散って
殻になって救いが無いな
さよならの為に生まれたのかい僕らは
答えて
切り付けた想いと引き換えに
僕の手をあげるんだ
傷だらけの愛を分けてよ
ほら誓ってくれ
僕を焼いて火の粉が散って
忘れないで今夜はバイバイ
僕の命で君の笑顔を買わせて
針を呑んで嘘だと言って
滲むような朝を祈って
今日はただ君が眩しそうに笑った
愛を噛んで僕ら笑って
生きたいな
ユラユラ飛び去って逝く前に
君だけを照らすんだ
悪い夢を裂いてあげるよ
僕はキャンドルさ
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