恨んでしまうには
おだやかな微笑みが
わたしの胸を
掻きむしった

あなたに近づく
喜びと苦しみが
わたしの足を
焦がしてゆく

進み続けることが
こんなにも痛いだなんて

帰りたい
帰りたい
甘い幻想を抱き続けて
かすれた
息のなる
音しか出ないわたしは
夢物語には戻れない


あなたと触れあう
ひとときの安息さえ
刃を立てて
壊したい

少しづつこわれてく
理性さえうばわれてく

濁っていく
汚れていく
囚われた思いが腐り続ける
感情が
壊れるなら
全て血に染めてとっておこう


あなたと同じであるようにと
手に入れたものも
わたしを縛る鎖
あなたを傷つけるナイフ
わたしはもうお姫様じゃない


帰りたい
帰りたい
囚われた思いを腐らせて
歪な
鱗のない
ひれしかもたないわたしは
お伽噺の姫になれない
ただひとつの
清らかな
あなたへの愛を捨て去ろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

人魚姫の悔恨

また人魚姫です
前作は人魚姫の清らかさ中心でしたが今回は嫉妬や恨みなどの感情を思い知った彼女が伝わればいいと思います。

あとなんか人魚姫モチーフの歌詞って意地でも「泡」という言葉は入れたくないです。

閲覧数:89

投稿日:2012/07/20 01:53:21

文字数:382文字

カテゴリ:歌詞

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