帳は落ちた。夜が参る 星が天高く輝きだす
家の明かり消える これが集合の合図
「さあ、舞踏会の始まりだ!」

皆が集まる 密やかな夜会(アーベント)
舞台の幕は上がった

皆は踊る 皆は笑う
鮮やかに彩る夜空の下で
彼は潜む 彼は嗤う
皆が笑いあう夜空の影に

 (空を覆う雲は流れる。舞台の幕は上がった)
 (奏者の指は軽やかに鍵盤を舞い、舞踏者の体は美しく舞台で舞う)
 (未だ誰も気付かない、深い深い夢の中で)

星光の灯火。皆を照らす まるでそれはスポットライト
一人ひとりが明るく際立った
「そう、皆が主人公さ!」

踊り狂う舞踏者 狂わしの幻想曲(ファンタジア)
夢の世界にまだ気付かない

皆は酔う 自分に酔う
幻想の理想になれたのだと
彼は嗤う 皆の姿を

 (終わりの見えない幻想境。叶えられなかった夢に酔う人々)
 (皆がその世界を望み、皆がその世界を在らんとする)
 (故にそこは、一種の異世界であった)

 (その中で一人の少女は思った)
 (「どうして? どうして皆それを願うの?」)
 (疑問の波紋は次第に大きくなり、幻想曲(ファンタジア)はついに終わりを迎えようとしていた)

疑問かざす少女 広がっていくその雑音(ノイズ)
夢の世界に皹が入る
永遠の夢に 惜しみなき拍手を
幻想曲(ファンタジア)は終曲(フィナーレ)を迎えた

皆は踊る 皆は笑う
鮮やかに彩る夜空の下で
皆は踊る 宵闇の舞台(ステージ)
舞台の幕は落とされた

皆は踊る 皆は笑う
幕が落ちきるその瞬間まで
皆は踊る 皆は笑う
皆は踊る 皆は笑う
見届けた彼は 闇に消える

 (「ありがとう! 最高のステージだったよ」)
 (「今夜の幻想はここで終わりだ……最後までご清聴を感謝しよう」)
 (「ありがとう! そしてさようなら! また何処かの幻想境であおう」)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

男の描いた幻想境

見方

→歌詞

()
→ルビ

○()
→台詞部分
※○は空白をあらわします

今回は少し特殊な為見方の説明を入れました
この歌詞は、サンホラの曲をイメージして書いたため、台詞などが入ります
自分としてはリンとKAITOのデュエットソングといった感じです
序盤の()の台詞はリン、最後の台詞3つはKAITOが言うといった感じです

閲覧数:99

投稿日:2013/05/18 18:18:05

文字数:781文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました