暗翳
響く虚勢の声が群れを成して嗚咽をかきたてる
鈍く黒い劣悪な塊は小さく重く大きく暗い海の底に浮かぶ虚影をみる
浅い眠りの中で意味もなく腕を振り上げる
声のない空間は白く暗く色も感覚も消え醜く霞ががっていく
脆く崩れる思いと共に何も見えなくなっていく
寂しいなんて感情なんて意味を持たず朽ち果てるから
濁りきった透明な蛇影を視界で追いかける
気味の悪い手触りで包み込むのは頭の中の薄れたその醜く腫れ上がった自分
孤独を感じ孤立に切られ残るそれは焦燥感
閉塞感で怯え果てて言葉なんて分からないから
切り付けられた心を抉り息が止まるこの瞬間
欠落した認識が障る辛く痛くて離れない
もう見たくない
脆く崩れる思いと共に何も見えなくなっていく
寂しいなんて感情なんて意味を持たず朽ち果てるから
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