いつかは　埋もれるだろう
どんなに　綺麗な記憶さえも
ここから　一人で歩く
途切れる　刻んだ　砂の足跡

夜の　訪れ
孤独は　凍えて
いつか歩いた　海岸線
築いた　砂の城は　崩れないまま

海岸線　崩れてゆけ
繰り返す　波にさらわれればいい
海岸線　塗りつぶしてけ
今はまだ　夢に溺れればいい

いつかは　埋もれるだろう
それはきっと　優しい忘却だろう
仄かな　眩しさ見える
深くに　残せた　生きる証を

歩く音、ずれ
誰かの　温もり
今も残した　海岸線
気づいた　君の名前　抱きしめたまま

海岸線　崩れてゆけ
繰り返す　波にさらわれればいい
海岸線　流されてゆけ
少しでも　君に触れられればいい

灯りが消えた昨日が遠いね
「でも愛していて」と　願いよ、叶え
明るくなる空
きっと夢は続いていく

海岸線　崩れてゆけ
繰り返す　波にさらわれればいい
海岸線　塗りつぶしてけ
今はまだ　夢に溺れればいい

海岸線　崩れてゆけ
繰り返す　波にさらわれればいい
海岸線　流されてゆけ
少しでも　君に触れられればいい

海岸線　霞んでくよ
海岸線　薄れてくよ
海岸線　消えてゆくよ
淡い希望　鮮やかだよ


‐ひらがな‐

いつかは　うもれるだろう
どんなに　きれいなきおくさえも
ここから　ひとりであるく
とぎれる　きざんだ　すなのあしあと

よるの　おとずれ
こどくは　こごえて
いつかあるいた　かいがんせん
きずいた　すなのしろは　くずれないまま

かいがんせん　くずれてゆけ
くりかえす　なみにさらわれればいい
かいがんせん　ぬりつぶしてけ
いまはまだ　ゆめにおぼれればいい

いつかは　うもれるだろう
それはきっと　やさしいぼうきゃくだろう
ほのかな　まぶしさみえる
ふかくに　のこせた　いきるあかしを

あるくおと、ずれ
だれかの　ぬくもり
いまものこした　かいがんせん
きづいた　きみのなまえ　だきしめたまま

かいがんせん　くずれてゆけ
くりかえす　なみにさらわれればいい
かいがんせん　ながされてゆけ
すこしでも　きみにふれられればいい

あかりがきえたきのうがとおいね
「でもあいしていて」と　ねがいよ、かなえ
あかるくなるそら
きっとゆめはつづいていく

かいがんせん　くずれてゆけ
くりかえす　なみにさらわれればいい
かいがんせん　ぬりつぶしてけ
いまはまだ　ゆめにおぼれればいい

かいがんせん　くずれてゆけ
くりかえす　なみにさらわれればいい
かいがんせん　ながされてゆけ
すこしでも　きみにふれられればいい

かいがんせん　かすんでくよ
かいがんせん　うすれてくよ
かいがんせん　きえてゆくよ
あわいきぼう　あざやかだよ