【ＣＵＬ】瞬間タイムトラベラー

物語をわかりやすくするために
さとうささら等々使ってみました(^^ゞ

１．
舞い降りた　それは言った「あの時へ戻りたいか？」
一つだけ約束した　「先のことは決して言うな」

約束を破れば　無限地獄行きだ
それでも迷わずに選んだ

瞬間タイムトラベラー　目を開ければそこに君が
何度も願った　あの時の改札に今僕は立って
脳内ずっとシミュレーション　忘れることなんてできない
必ずこの想いを　伝えるんだ

２．
差し出された小さな手が　力強く握り返す
濡れているその瞳は　挑むように凛としてた

「行ってきます」と言い　離れゆくその手を
捕まえて放った　「行くな」と

絶対君を離さない　離したら二度と会えない
旅立つ君のこと　応援するとずっと言ってきたけど
困った君は苦笑い　泳いだ目が心を写す
真っ直ぐ君を見つめ　「好きだ」と告げた

Ｃ１．
すると君は声を上げ泣いた　驚く僕は立ち尽くす
やがて君がか細い声で　言ったんだ
「ゴメンね」とね

Ｃ２．
つないだこの手だけは離しちゃいけないんだ
「行くなよ…頼む！」と告げても
「ゴメン！」と大声で叫んだ君
「もう行くね」手を振り払う

動揺した僕は不意に力を緩めてしまった
絶対離すな、自分に強く言い聞かせてたのに
落胆してるヒマは無い　無限地獄なんかどうでもいい
力の限りに　「行っちゃダメだ！」と強く叫び続けた

３．
振り向いた君の瞳が大粒の涙をたたえてる
それでも笑顔で　「わかっている」と言ったように見えたんだ
颯爽と歩く背中は　運命を知ってるようだった
結局止められずに　崩れ落ちた…

Ｃ３．
気がつけばベッドの上　戻っている日付と時間
飽きるほど読んでたのに　また見るんだ君とのメール

気がつくと未読のメール　あり得ないと驚きながらも
夢中で開いた　そこに書かれていた本当の気持ち
「私も好きです、ありがとう」　短文に込められた想いを
噛みしめ止まぬ涙　最期の言葉