貴方に嫌われるなら 籠の中
羽をむしられて 死んでもいいと思った
でも 秋の空 高く高く伸びる飛行機雲
見てたらもう一度 飛びたくなったよ
貴方を失うのなら 籠の中
四肢を千切られて 死んでもいいと思った
でも 秋の夜 煌々と光る十六夜月
見てたらもう一度 鳴きたくなったよ
まだ羽があるなら 声があるなら
震えてても 大丈夫 いける
ホオズキの皮を破って コスモスの花を蹴って
夕焼けの空高く高く舞い上がれ
夜長の月を仰いで 澄み切った風に乗せ
蝉時雨振り切って この歌よ届け
まだ羽があるなら 声があるなら
怯えてても 大丈夫 飛べる
ホオズキの皮を破って コスモスの花を蹴って
夕焼けの空高く高く舞い上がれ
夜長の月を仰いで 澄み切った風に乗せ
蝉時雨振り切って この歌よ届け
秋に――
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