見えない硝子 数枚 挟んで
僕に遠い談唱を聞き乍ら
誰も何も呉れずとも 僕は此を作るんだ
誠心誠意の透きの狭間を 沈着たる静養感で
想像するだけ無限の濃度をと 漂う静寂で
僕に包まった其を 掌に在る其を
だから 僕は孑り集めた
既に持っている量器をして
そして 僕は付喪を探した
内に蠢く気概を湛え乍ら
夢路に放て 生み散らす
僕は何処かへ惹かれる儘
手を見做し願う相貌を未だに
僕は見知らない儘 焦がれたんだ
熟れた違和が 実り生った
事の拡張を 迫られ課していた
誰も何も見えぬけど 僕は此を作したいんだ
形状散渦の施与を待つ 魂魄の顕体現を
創造するだけ無形の型に そう、繁殖思惟岱な
僕に空舞った其を 求めた
諸々
だから 僕は見取り描いた
術に待っている器量を果て
そして 僕は付喪を探した
内で犇く気概を持て余して
著し作し 試み経つ
僕は何処かに惹かれる儘
手を見做し名乗る 相貌へ焦がれた
光を其処に見立て居たんだ
擦れた硝子 数枚 挟んで
僕に遠い談唱を聞き乍ら
熙、みたいな 天漠 斂め
僕に 囃子が行く行く近くなっていた
万と集く相貌の無い手が
何も見えない僕へ
冷め遣らず慕ぶ 余熱を感じた
僕が焦がれた皆の手から
さあ、僕は、僕達は、そう、此を創るんだ
陶冶に陶冶す無間の稀よ 貸せる手ならば千手に大層
「創造するだけ 作せる迄は」と 匯り戻って
僕に宿った其を 掌に在る此を
肯う時を刻々と積み上げ
園方 冪い 為した
生まれて間も無き一度を僕達は
彼方の照らす方へ萌した
そして僕等は 点睛した
此処に携う数多をして
そして僕は 付喪を放した
兼ねて余す気概を以て放した
夢路の華へ表情を彩り
付喪が恵み雪いだ
手を呉れた人の相貌が見えた
世界は此処にずっと 存ったんだ
「さあ、俱に行こう」
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サンドボックス
サンドボックス|Hands in the Sandbox
振り仮名付き歌詞
https://thus-library.tumblr.com/post/672912638846648320
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