「愛してよ」 宣う僕を 憐れだとあしらいますか?
血も肉も骨も 魂まで すべてを捧げ尽くして
遺された Ódio(オ ディオ)
胸に突き刺さる 茨の棘は ずくずくと膿む傷を生む あぁ
緋色の百合が芽吹いたって 君は気怠げな横顔のままで
割れたグラスを 満たしていたのは ぐずぐずの黒い 哀と欲 あぁ
病に至る毒と識り それでも煽り続けたんだ
悪魔が囁く声が 選べと迫る
「深き海か 我か」
「愛してよ」 宣う僕を 憐れだとあしらいますか?
血も肉も骨も 魂まで すべてを捧げ尽くして
遺された Ódio
日陰の花を 濡らしていたのは しとしとと已まぬ 時の雨 あぁ
腐し病ませるだけと知り それでも傍に在り続けた
燻る黒と白の焔が 行方を急かす
「征くか去るか 散るか」
「愛してる」 微笑む僕を 愚かだと嘲りますか?
君に触れた指先は今も 焦れつく 疼きを孕み
灼きついた Ódio
「愛してた」 壊れた僕を 胸に抱いて君が言うから
僕は腕を伸ばし 君の背に回し そして 耳朶に寄せ 囁いたんだ
「離シハシナイ」 と
「愛してよ」 宣う僕を 憐れだとあしらいますか?
血も肉も骨も 魂まで すべてを捧げ尽くして
遺された Ódio
灼きついた Ódio
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