
たとえば 真夜中のキッチンで
喉元に刃物押しあてるの
もし いま大地震が起きたら
それで僕はおしまい
たとえば 混雑駅のホームで
白線の外側歩いてみる
もし 足元ふらついたなら
それで僕はおしまい
そんな偶然まかせに
命預けてみるんだ
みんなドロドロぐちゃぐちゃ
苦いの押し潰してさ
みたされて みたされて
みたされているからこそ
今ここで この地点で
この僕は 死んだって構わないって
首絞めて 自分慰めるような
甘い破滅を感じたいだけ
家族は仲良し 問題もナシ
たまの喧嘩は ご愛嬌
成績も人付き合いも おおむね良好
たまのいじめも ご愛嬌
そんな必然だらけの人生
歩いてきたんだ
だって喉元過ぎれば
熱さも忘れるんだろ
みたされて みたされて
みたされたこの世界より
嫌なこと 悪いこと 憎いこと
すべて 流せちゃえるような
ザルみたいな この感情を
持てたことが 一番の幸せ
みたされて みたされて
みたされているはずなのに
崖っぷち 「誰か押してよ」なんて
親泣かせ 罰被せ 罪作りな僕を
誰か救って でも助けないで
死にたくて 消えたくて
終わらせてしまいたいのは
この先を この下を この上も
見たくないからだって
臆病で 意気地無しの僕を
誰が 叱りとばせるだろう
ああ ああ シはシアワセよ
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消極的自殺志願
ボカロ2作目です。京極夏彦さんの『死ねばいいのに』という小説に影響を受けて作りました。
ニコニコ→https://www.nicovideo.jp/watch/sm34712695
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