プロローグはどこのどいつのせい？
焦らす秒針の音とともに
耳を刺す場内アナウンスは
いつも通り知らん顔
舞台袖に後ろ髪引かれて
動かせなくなる両の脚を押し殺し踏み込むと
眩しさに堪らず目を背けてしまった

「いつか僕もあの人みたいに」
なんて憧れひとつ演じては
履き違えてる僕は愚か者！？

カーテンコールのその先で
鳴り止まぬ拍手は誰のもの？
全部出し切って 全部やり切って
干からびて死ねるなら本望さ！
(Aah)手招きするファムファタアル
(Aah)惑わされ幕が上がる
いつかライトが落ちるその日まで
証明してみせりゃいいのだろう
エピローグはこの手の中に！

手渡された分厚めの台本
あれやこれや書き込んでいくうちに
何を与えられてしまったかすら分からなくなる
恨みつらみもアドリブ
要らんことして「ザオリク」？
もう戻れぬと知るには遅すぎた
酔い潰れて嘆く喚く×挙句負ける
=「もういい」逃避行しよう
また何処かで！

半端なままじゃ死にきれないから
その「あと1秒」だけが惜しくて
性懲りもなくここに立ってんだ！

カーテンコールのその先で
鳴り止まぬ拍手は誰のもの？
全部出し切って 全部やり切って
干からびて死ねるなら本望さ！
(Aah)まとわりつくマクガフィン
(Aah)見えぬまま幕が下りる
この舞台の上なら紙一重
もうそろそろ俺の番でいいだろう！？

本当のところ僕はまだ
拭いきれない涙を抱えて
押し殺したって耐えきれなくなって
また1人塞ぎ込むけど
無難に生きてきたつもりはない
色々思うことはあるけどさ
透けて消えてしまうその前に
名前を呼んでくれよ！その声で！

カーテンコールのその先で
鳴り止まぬ拍手は誰のもの？
全部出し切って 全部やり切って
干からびて死ねるなら本望さ！
(Aah)手招きするファムファタアル
(Aah)惑わされ幕が上がる
いつかライトが落ちるその日まで証明してやるよ
未来はこの手の中！