多分誰にも理解されない感情と同様に
これが大切であるとされる抱擁の哀別は
暮れた思いに意味を持たない色彩の昂揚が
羅列に過ぎず熱を帯びない残骸に宿るのか

白に打ち消す黒を灰にする回数と濃厚さ
いつに投げ捨てたとして同じ本能は帰巣する
混ざる時間と焦げた眼球立ち昇るその煙は
遥かへ届く理由も聞かずに従順に倣うのか

傷がいつも目には見えない領域に残ってく
どうか気付いてと恥知らずが強がりは言い出せない
同じ景色が或る日歪に揺るがされ動揺する
自然と風が肌を妬くのは身の錆と呪うからか

距離をとる程脳は描写し視覚さえ奪う日々
指が爪先の夢を抱く現実の境界で
花が芽吹いた先に恐怖が窺い知れ少し迷う
立ち竦むのは嫌とは違う無機が背に見えるから

瞳と痛み虚構であれば上辺では幸せで
それが安寧で誰一人傷つけず自分さえ
だけど愚かか息は乱れて明滅に及ぶまで
震えは零れ望み手伸ばすその意味は誰の為

麻痺を通過し慣れと親しみ平常をも化かして
眠りつけるまで数え殺す沈黙の経年は
埋まる事ない穴をもたらし奔流はとめどなく
そのときを今はじっと見ないでいるだけで……もう眠ろう

二度と出逢いに至りはしない確信的予感
明日が純粋であるよりまだ空白になればいい
これが最期であると僅かに映像が回っても
噤む音は意図を理解し紺青に変わるだろう

多分誰にも理解されない一瞬の感情に
ここで句点を打つと決める惜別の動向は
暮れた思いに意味を知らない階調の発色で
羅列に過ぎず熱を帯びない残骸を照らすのか


As well As 明日を得る宛 先のない字間と同様に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

As well As

閲覧数:50

投稿日:2024/05/15 22:21:40

文字数:677文字

カテゴリ:歌詞

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