王族のディナー~呪界外伝(1)~
2008年秋に公開したオリジナルホラーソング「呪界」。
これは、同曲の世界観を異なる視点から描いた外伝で数作を予定している。
外伝1作目は、王族に囚われて「食料糧」となった人たちの視点から描く。
【歌詞】
幸せの絶頂から
突然悪夢に変わり
私の耳に入って来るのは
絶叫、慟哭、そして断末魔
私達は王族の糧
*
住んでいた街は崩壊し
いつの間にか私はここで
絶望と恐怖に怯えている
逃げることも出来ない空間
王族の城の地下にある
暗くて広い監禁部屋
磨りガラスの向こうは不気味に
白く明るい機械の部屋
昨日の王族のDinner Menuは
Hamburgのデミグラスソースがけ
その肉の素材の正体は
BeefでもPorkでもChickenでもない
不気味な足音迫り来る
素材のための人を選ぶ
選ばれた人はつかまれて
命乞いしても聞き入れられず
磨りガラスの向こうに連れて行かれる
* *
磨りガラスの裏に飛び散る
血の飛沫が眼を支配する
断末魔の悲鳴がこの部屋の
人間の悲鳴を煽り立てる
切られた人間の体から
肉が抜き取られて荷台に
乗せられて調理室に運ばれ
料理長が腕を振るう
今日の王族のDinner Menuは
人間の美女のRare Steak
煌びやかなテーブルの上
並べられるメインディッシュたち
笑みを浮かべる王族たち
ナイフとフォークを手に持って
肉を切り、口にそっと入れ
肉から滴る血に快楽の
美味を感じながら平らげていく
* * *
囚われた私達
帰りたいと泣いていた
そしてまたこの部屋に現れる王族
そして私が選ばれた
あの部屋で私は畜殺された
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