1.
夜空に映える蒼い硝子の月を背に
紅き尖塔に立つ君に見惚れる
儚げなその姿に僕は何を重ねる
花か雪か、刹那に煌めく何かを思う
首筋に感じる吐息
突き立てられる純潔の<白い>牙
零れ出る僕の命<しずく>を甘えるように啜る君が
ただ愛しくて、唇<キミ>を奪う
広がる罪の味 芳醇な背徳
(いま 君を見つめるの)
求める君をかわし 牙を優しく愛でる
(欲しいなら 求めてよ)
薔薇の唇伝うは 露は白か赤か
(君の口付けに酔うの 穢れた愛の歌)
2.
幻燈機が映す影絵の中で
舞い降りた君は天使か悪魔か
君の瞳が切なる祈り
捧げる殉教者<シスター>に見えて
まるで子供のように無垢に
強請った君の温もりを
手を伸ばし引き寄せ 頬伝う滴を味わう
(いま 君と愛し合う)
そして君を僕の首筋に誘う
(怖いもの 何も無い)
今宵も繰り返す
契約のキス交して 蜜吸う蝶のように
(永遠を誓って其処は 禁断の楽園<二人のエデン>)
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