静かの時のなか
木枠の外に闇
椅子に身を預ければ
静かの場所にひとり

眠った函が乱立している
紫色をたたえては流る

細長く続く果てには何もなく
細長く続く稜線がそこにある

眠った街の片隅に佇む
老人のような古い喫茶店
落日ばかりの街にひとつだけある場所
ゆらりゆらり灯りここにしかない場所

古くて小さい部屋のなかで
金属と少女の声
ざらざらの揺らぎにのせて
眠った街で夜更かしを
ふたり

相変わらずの薄明かり
名もない場所の果て
苦くて嫌いな珈琲が
気付けばこころに染みていた

いくつかの幕間

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌詞『無人のまち喫茶店 (みじかい版)』

むじんのまちきっさてん のショートバージョンの歌詞です。
ピアプロ内に楽曲があります。
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閲覧数:86

投稿日:2017/06/30 22:26:35

文字数:252文字

カテゴリ:歌詞

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