「酔舟行」
橋の脇の 流るる水の音
川面に逸<はぐ>れの葉泛<うか>ばせ
帰る雁を 急がす秋の暮
想ひも冷ます
漕がぬ舟の 漂ふ艫<ふなども>に
寄る辺なき身を預くるかな
独り酌<つ>がひ 觴<さかづき>映る翳<かげ>
酔<ゑ>ひ痴るる幻深し
下つ弓張月 祈<ね>ぐ 欠くる事毋<なか>れ
過ち重ぬ 道違<たが>はふ生涯に
悔ゆることでさへ 無かりせば在りせば 遷<かは>らじ
今は逝にし故人よ (むくいやらむ)
幾度か 夢路に見え
偲ぶ事 (かなはねば)
顧みる事も恕されず (かへりみるにあへず)
然らば
悲歌<うた>へ 孤吟<うた>へ 憂喜<うれひよろこび>も
悉<ことごと>く 忘河<わすれがは>へ渡らせよ
問うて過ぐる 無常の因果を 苟且<かりそめ>の浮世も
鐘の聲の 明け六つにて動<どよ>めて
小舟 徐に 往くは何処とも無しや
涸れざるは泪<なみだ>
「酔舟行」
同人音楽サークル・月蝕LunarEclipseのアルバム「十方天華」より「江山雪」の日本語カバー曲「酔舟行」の歌詞を書かせて頂きました。タイトルは「すいしゅうこう」と読みます。
全曲は以下のサイトにて公開中です:
http://5sing.kugou.com/yc/2976261.html
ボカロの兎眠りおんを歌わせたものらしいです。
作曲のKIDEさん、ミックス&調教の人形兎さん、ありがとうございました。
あえて文語っぽい言葉を使っていますが間違いがありましたらご指摘いただければ幸いです。
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