1

 黒い着物に 金の蝶
 紅(べに)と揃いの 帯締めて
 細い腰には 刀さし
 今宵も1人 練り歩く


 女だとて みくびるな
 握る刃(やいば)は 飾りじゃなし
 喧嘩上等 いざ勝負
 


 うごめく影の 悲鳴が上がる
 月明かりの下(もと) 赤い華咲く
 負けなど知らぬ 『闇』の盛り(さかり)を
 綴れやこの身の 一代記

2

 黒に隠した 白い肌
 左肩には 女郎蜘蛛
 長い煙管(きせる)を 咥えつつ
 今宵も私 練り歩く


 女だとて あなどるな
 動くこの目に 狂いはなし
 博打上等 いざ勝負


 飛び交う声に 並ぶ小判が
 私の姿を なお光らせる
 負けなど知らぬ 『闇』は盛り(さかり)ぞ
 彩る(いろどる)この身の 一代記




 型破り(かたやぶり)
 常識御無用(じょうしきごむよう)
 舞うならば 
 独り(ひとり) 私色(わたしいろ)に





 己(おのれ)の体 望む道
 天狗の如き(ごとき) 高下駄(たかげた)で
 地をかき鳴らし 進みゆく
 この命火(いのちび)が 尽きるまで

S´
 
 今宵も進む 己(おのれ)の道は
 奈落への道ぞ 堕ちる時まで
 『闇』は何にも 染まることなし
 飾るはこの身の 一代記
 
 綴れやこの身の 一代記
 
 
  
 











ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夜華一代記


夜、金の蝶が描かれた黒い着物を着て独り歩く、
刀を腰にさした高下駄を履いている謎の女。
彼女は剣術に長けていて、肩には大きな蜘蛛の刺青がある。
彼女が毎晩向かうのは、賭博場。
そこで彼女は毎晩必ず1人勝ちして、帰っていく。
彼女の正体は、誰も知らない。


自分だけの色で、彼女は自分の『一代記』を日々綴っているのだ。


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投稿日:2013/03/17 11:21:56

文字数:578文字

カテゴリ:歌詞

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