滅びゆく世界に

やまふぁあ

つないだはずのこの右手が
知らないうちにほどけて離した
しなびて腐ったこんな僕じゃ
君を見ることすら許されない

穢れが　怖くて
世界に一人　溺れて
もう　信じ切って

泣いていたのは
僕一人だけ
腐りきった世界なら
撃ち放て
見えてきたのは
僕だけの場所
だれもいない世界なら
壊していくから

追いかけたはずの君が少し
遠くに感じ始めたこのころ
走り続けた僕の足が
上か下かもわからず駆けてく

終わりが
怖くて
未来に少し
焦がれて
前を向いた

落ちていたのは
僕一人だけ
顧みることもせずに
解き放て
待っていたのは
この心だけ
振り向くこともできずに
溺れて死ぬから

待っていたのは
この世界だけ
1人朽ちる喜びを
解き放て
泣いていたのは僕一人だけ
誰にも見えない僕が
撃ち放て
もう戻れない
僕だけの場所
1人朽ちる喜びに
溺れていくから