予測変換で出会う君に

人工知能を求めた

ならばわかるだろう

二度と変換しない字面


なんど誓って、

なんど願っただろう


そのたびに都合のいい抜け道を覚えて

そのたびに生きるための規定を増やして


過去の誓いはまるで今思いついたように鮮明で

理由が分からないくせに生き方を飛び越えたのは

昔誓った思い返し


都合よく忘れて 書き換えた

刃物のような記憶の行き場は


背中から刺される今だ

そうして追いやられて前へ


追い出されて前へ


誓いで選べない道には

ガラスの羽を突き刺して飛んでいこう


君の住む街へ


ほかのやり方を教えて欲しかったんだ


もう飛び立ってしまったよ


理由をつけて僕を消さないで


何度でも到るここでは


まるで君の名を記憶してないみたいに


鮮やかになんども、なんども出会う。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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君の住む町へ

君はもういなくても

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投稿日:2010/12/02 22:17:44

文字数:376文字

カテゴリ:その他

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