『通りすがりの雨』
いつもの下校時刻
隣並んで歩く君
その顔はとても嬉しそうで
胸が痛くなった
「もうすぐ校門に着くから」と
走り出す君
手を繋ぎ歩く二人
見るのが嫌になって
心を塞いだ
何も見えないよ
空が泣いている
そうこれは私の泪
心が痛いよどうして
(ホントは分かってる)
洗い流してよ
どうかこの想いをすべて
通りすがりの雨
いつもの起床時間
目がとても重たいの
空は今日は晴れていて
心は曇っていた
「何があったの?」と聞かないで
私を見る君
差し伸べられて手を
思いっきり振り払って
大ッ嫌いだよ
私の嘘つき
空が泣きだした
あんなに綺麗だったのに
黒く黒く染まっていった
(私の心のように)
洗い流してよ
どうかこの汚い心を
通りすがりの雨
(大ッ嫌いな君に、世界に、さよなら。)
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