逆上がり（カラオケ音源）

アボカロ avocalo

逆上がり
作詞作曲：アボカロ

夕暮れの公園誰もいない
古びた鉄棒揺れる影
もう一度だけ、と小さく呟き
逆上がりを試す足音

くるりと回る世界の端
誰かが見ている気がした

逆上がりのたび響く音
見慣れた景色が歪んでいく
振り向けばそこに立っている
知らない顔が私を見てた

友達はもう帰った後で
風だけが私を笑ってる
もうやめようと棒を離したら
冷たい手が背中を押した

くるりと回る影の中
囁く声が耳を刺す

逆上がりのたび増える影
私と同じ動きで笑う
消えない視線に追い詰められ
逃げ出せない公園の檻

「早く帰れ」と誰かが言った
振り向いた先には誰もいない
次の瞬間目の前にいた
それは私の姿をしてた

逆上がりのたび消えていく
誰の記憶か分からない声
最後の一回終わった時
帰っていく私が見えた