A1
あの風は 結末を
きっともう知ってる
でも彼方へ 逃げてゆく
固い掟を 守るみたいに

夕暮れの布ウサギ
雑貨屋の窓越し
ボタンの目で
わからない言葉ばかりを
並べてる

B1
たとえば この声も
特に意味のない つぶやき

S1
背中に隠した
最後のチョコレート
どういうわけだか
当ててね 嘘よ

誰にも言えずに
内緒のチョコレート
ごめんね 渡すよ


A2
朝露と涙とを
見比べているよう
穏やかな日 崩れ出す
そんなことさえ
ありふれている

白すぎる 日記から
抜け落ちた記憶が
フェンスの外 呼んでいる
指をかけたら 近くなる

B2
たとえば この歌も
あまり心ない でたらめ

S2
両手で隠した
最後のチョコレート
矛盾に触れれば
溶け出し 消える

ひとつも語らず
内緒のチョコレート
甘さで 置き去り


C
叫ぶように
鳴り始めた踏切
ずっと 見つめている
渡りきれたふりして

B3
たとえば この声も
ただの気まぐれの 嘘つき

S3
背中のうしろに
隠したチョコレート
どういうわけだか
当ててね 嘘よ

誰にも言えずに
内緒のチョコレート
ごめんね 渡すよ


S4
両手で隠した
最後のチョコレート
矛盾に触れれば
溶け出し 消える

ひとつも語らず
内緒のチョコレート
甘さを置き去り



【譜割り・()は一音分】

A1
あのかぜは
けつまつを
きっともう
しってる
でも
かなたへ
にげてゆく
かたいおきてを
まもるみたいに

ゆうぐれの
ぬのうさぎ
ざっかやの
まどごし
ボタンのめで
わからない
ことばばかりを
ならべてる

B1
たとえば
このこえも
とくに
いみのない
つぶやき

S1
せなかに
かくした
さいごの
(チョ)コレート
どういう
わけだか
あててね
うそよ

だれにも
いえずに
ない(しょ)の
(チョ)コレート
ごめんね
わたすよ


A2
あさつゆと
なみだとを
みくらべて
いるよう
おだやかなひ
くずれだす
そんなことさえ
ありふれている

A2
しろすぎる
にっきから
ぬけおちた
きおくが
(フェ)ンスのそと
よんでいる
ゆびをかけたら
ちかくなる

B2
たとえば
このうたも
あまり
こころない
でたらめ

S2
(りょ)うてで
かくした
さいごの
(チョ)コレート
む(じゅ)んに
ふれれば
とけだし
きえる

ひとつも
かたらず
ない(しょ)の
(チョ)コレート
あまさで
おきざり


C
さけぶように
なりはじめた
ふみきり
ずっと
みつめている
わたりきれたふりして

B3
たとえば
このこえも
ただの
きまぐれの
うそつき

S3
せなかの
うしろに
かくした
(チョ)コレート
どういう
わけだか
あててね
うそよ

だれにも
いえずに
ない(しょ)の
(チョ)コレート
ごめんね
わたすよ


S4
(りょ)うてで
かくした
さいごの
(チョ)コレート
む(じゅ)んに
ふれれば
とけだし
きえる

ひとつも
かたらず
ない(しょ)の
(チョ)コレート
あまさを
おきざり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ラストチョコレート

「ラストチョコレート」には「これで最後、断ち切るという意味を込めつつ贈るチョコ」という創作上の裏テーマがあり、翻って未練や矛盾めいたものを作品中に滲ませる要素となっています。

閲覧数:415

投稿日:2017/02/04 21:35:43

文字数:1,290文字

カテゴリ:歌詞

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