森閑と部屋に差すシャドー
アーティチョークとレモンの匂い
窓の外に視える街灯も
綺麗だね 瀟洒だねって
どうか 忘れないで水をあげてね
待ってる。気が向いたら連絡して。
丸いテラリウム 照らす斜陽
イーハトーヴォ 透き通る風
屋根の下で君と そうずっと
居られたら良かったな。
そんな甘い妄想 苦い衷情が
詰まってる居間の真中の食卓
お願い。あと少しだけ隣に
居させてと我儘でごめんね
ってもうその言葉が辛いの
日常が当たり前になっても
何処迄も懈怠なこの身じゃ
全てを枯らしてしまうから
如何したって"好き"だから
待ってる、私で良ければ連絡して。
昼下がりの水溜りに映った
嘘が憖似合わない内情にも
まだ惹かれている今日だけ
水飛沫で汚した私の恋の色
お願いなんて伝えても隣に
君が居ない儘季節は巡るの
仄かに涼しい春の終わりで
日常が当たり前になっても
何時までも未来はこの手を
泪とすり抜けてしまうけど
どうしたって好きなんだよ
待ってる、私で良ければ連絡して。
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