窓の外に形のない月 逸る鼓動　軋む足
胸の十字架強く握って 少女は教会へと行く
神の赦しを乞うため

少年は十字架を手にして また罪を重ねてゆく
大切な人の幸せだけ ただ胸に描き続けて

灯火が照らす　穏やかな眼差し
どうかその慈悲を　彼のもとへと

抱いた 幽き夢の中で少女は眠る
流した涙の跡を 拭う者は誰もいない


夜の中に駆け寄る幻 二人が望んだ奇跡
見つめ合い呟いた祈りは 今でも輝きを放ち
遠い行く先を示す

朝を迎え差し込む現実　孤独を打ち付ける空
ふと思い浮かぶ優しい声　悲しく歪んだ微笑

見えることもない　二人を待つ未来
それでも少女は　祈り続ける

「お願い」少女は叫ぶ　罪穢れた者の名
おお主よ　あわれみたまえ　闇に迷う愛しい仔を



▼譜割りです

まどのそとに・か、た・ちのー・ないつき
はやるこー・どお・きしむあしー
むねのじゅうじか・つ・よくー・にぎって
しょうじょはーきょう・かいへとゆー・くー
かーみの・ゆるしを・こーうためー

しょうねんは・じゅうじかをー・てにして
またつみー・をか・さねてゆくー
たいせつなひと・の・しあー・わせだけ
ただむねー・にえ・がきつづけー・てー

ともし・びーがーてー・らすー
おだや・かー・なま・なーざーしー
どうか・そーのーじー・ひーをー
かれの・もー・とえ・とー

いーだー・いたー・かそけき・ゆめのー
なかでー・しょうじょー・はーねむるー
なーがー・したー・なみだの・あとをー
ぬぐうー・ものはー・だー・れもいーなーいー


よるのなかに・か、け・よるー・まぼろし
ふたりがー・のぞ・んだきせきー
みつめあいつぶ・や・いたー・いのりは
いまでもー・かが・やきをはなー・ち
とーおい・ゆくさき・をーしめすー

あさをむかえ・さ、し・こむー・げんじつ
こどくをー・うち・つけるそらー
ふとおもいうか・ぶ、やさー・しいこえ
かなしくーゆが・んだほほ・えーみー

みえるこーとーもー・ないー
ふたりをー・まつ・みーらーいー
それでもーしょーおーじょーはー
いのりつーづけるー

おーねー・がいー・しょうじょは・さけぶー
つみけー・がれたー・もー・ののなー
おーおー・しゅよ・あわれみ・たまえー
やみにー・まようー・いー・としいーこーをー