昔昔・・・
とは言っても、今よりも
ほんの少しだけ昔の話

「嘆きの森」
と呼ばれる場所に
一人の男が住んでいました

彼は
何も慌てず・・・
騒がず・・・

ただ、何者かに
怯えているかのように
ひっそりと…
森の奥で、静かに一人で
暮らして居ました

そんな彼にも転機が
訪れます

「久しぶりだな、友よ」

・・・帰ってくれ

「フフフ…
まぁそう邪険にするな。
今日はまたお前にいい話を持って来ているのだ。」

・・・今更何のようだ


「また、お前の力が・・・
必要なのだよ」

・・・帰ってくれ

「そうはいかない。
じゃないと・・・」

・・・帰ってくれ!
俺はもう・・・あんな事は・・・
したくないんだ・・・

「Vendetta」

ソレは復讐の定めを背負った
悲しい眼をした少女と
不思議な力を持った人狼の
物語・・・

暗い森の中
隻眼の少女
彼女は空ろな瞳で佇む
ここは大切な思い出のつまる
場所だけど今は誰も居ないんだよ・・・

父さん・・・母さん・・・!

うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

殺してやる!絶対!絶対!
殺してやる!絶対!絶対!
殺してやる!絶対!絶対!
殺してやる!家族の仇!

・・・そして、彼女は
彼の家に辿り着く…

良く来たね お嬢さん
君の眼を取り戻す
為の用意
準備をするね
少しだけ待ってね?

だけどもね お嬢さん
本当にいいのかい?
今の自分には未練は無いの?
後悔するかもよ?

何を言ってるの?アタシの目的を達成させる為ならば、このアタシに未練は無いわ。
さあ早く力をよこしなさいよ!

あれから幾年(いくとせ)
時が流れても
アタシの心は変わらないんだよ
幸せな日々を思い出す度に
アタシの右目がズキズキと痛むの

愛する家族を奪われた苦しみは
きっと貴方には判らないわ・・・

・・・許してください。あの子に罪は無いんです

黙れ、魔女の一族は根絶やしだ。

子供は、子供だけは・・・

ふはははは

幸せな家族との生活
ある日それが突然壊され

「私達は何も悪い事
してない!」

・・・だから助けてよね!

それなのに・・・
アイツラは・・・

どうしたの? お嬢さん
用意はもう出来ている
後は君の覚悟次第さ
さあその眼を開き-----

おめでとう!お嬢さん
魔女の力 覚醒
失われた右目とその力
魔道具で補う

それじゃあね?お嬢さん
余り無理をしないで
調子悪くなったらおいで
何時でも見てあげる

だけどもね? お嬢さん
復讐をしてみても
家族が帰る訳じゃないんだよ?
そこ判ってるよね?

「ええ。判っているわ」

「なら、俺から言う事は何も無いな」

「・・・」

「気をつけるんだよ?」

「・・・ありがとう」


彼女は旅に出る------

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Vendetta-1章歌詞-

台詞部分コミの歌詞です

閲覧数:152

投稿日:2009/11/26 01:01:03

文字数:1,192文字

カテゴリ:歌詞

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