BPM:173
もう1度重なり合った
まるで世界に2人きりだった
いつからか
君の音しか聞こえなくなった
頬に滲んだ一重梅
綺麗だった 揺らいでいた
いつからか
静かに咽ぶ声だけが僕を侵した
もう1度両手合わせた
まるで初めから1人だった
いつからか
心の音がやけに五月蝿くなった
部屋の灯りも点けないまま
今日が終わりまた明日が来る
小さな匣の中さえも
僕にはさ 広過ぎかな
なんて
神様が居ると言うのなら
嫌いだ 嫌いなんだ この世界が
白黒と遜色のないような
変わり映えのない毎日が
埃を被り褪せていく
憂いた 憂いたんだ 崩れていく
台本を描いて魅せたこと
戻る道がない現実が
残された僕の全てだ
「もう2度と会わないと決めた」
まるで"今"を見透かしたような
君の台詞を誰かが
あの時あの瞬間書き足した
思い出してしまう こんなに鮮明に
幸せな時間なんて 思ってたのはきっと僕だけだ
もう 憎んだ 言葉、姿、表情も全て
「五月蝿いな」 嘘も本当もどうでもいいから
あぁ 嫌いなんだ 君なんてもう
くだらない諍いが距離を奪る
捲られなくなった暦書
ただ息が詰まる毎日だ
叫んだ 叫んだんだ 如何しようもなく
伸ばした手は空を切るだけだ
震える事ない機が
残された僕の全てだ
あぁ いつだって決まっていた
正義って思っていた
見え透いたものを見ないようにしていた
馬鹿だ
嫌いだ 嫌いなんだ こんな僕が
全部他のせいにしてばかりで
変わり映えなかった日々が
ただ少し色を変えた
無情に横たわった缶珈琲
淀んだ空気に差した光
昨日が終わりまた今日が来たんだ
焦がれていた情景に
もう大丈夫ってさようならを告げた
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