迷い込んだ薄暗い森で ひっそりと耳を澄ませば
懐かしい声に誘われながら 疑いもせずに進んだ
幼いころ見た悪夢のように 冷たい風が肌を刺す
忍び寄る影に気が付かぬように 見たいものだけを見続けた
火薬と鉄の匂い 燻って鼻をつく
知らぬ間に火の手はそこまで迫っていた
気付けば引き返せないところまで ただ前を向いて駆け抜けた
振り返ればもう明かりはなくて 一面闇に包まれた
まぶしい鉄の雨 無慈悲に降り注いで
浮世離れした景色が目を焦がす
そう とめどなく流るる雨の果てに
断ち切れない業の連鎖に焼かれて
そう 繰り返す歴史の狭間に揺れる
見えざる手に動かさるる歯車よ
その灯 消さないで
歯車の声はかき消されて 耳に刺さるのは狂想曲(ラプソディ)
ただお鉢が回ってきただけと 成す術もなく立ち尽くす
指揮棒(タクト)を振る手に 導かれて火の海へ
刹那に思い出すのはあの日の影
そう とめどなく流るる雨の果てに
相容れないただそれだけで削り合う
そう 繰り返す歴史の狭間に揺れる
蝕まれて星になった歯車よ
終焉まで 生き抜いて
そう とめどなく流るる雨の果てに
断ち切れない業の連鎖に焼かれて
そう 繰り返す歴史の狭間に揺れる
見えざる手に動かさるる歯車よ
そう とめどなく流るる雨の果てに
相容れないただそれだけで削り合う
そう 繰り返す歴史の狭間に揺れる
蝕まれて星になった歯車よ
終焉まで 生き抜いて
目醒めれば森の入り口でただ 降りしきる雨に打たれてた
懐かしい声に夢で良かったと 疑いもせずに家路についた
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