朝 目覚めたら雪の中
翼を無くしたボクはここ
とけてしまいそなダンボール
明日の天気も雪だるま

震える唇噛み締める
ボクの頭に積もる雪
さえぎる赤い小さな傘
君と出会った 雪の朝

ねえ まだ いいよね

ボクを抱えたキミの手は
頼りなさげに震えてる
道端コインで缶コーヒー
ボクとキミの手 温める

言葉を知らないボクなりに
嬉しい気持ちを伝えよう
鳴いてばかりのボクの横
ちょっと困ったキミの顔

笑って 泣きじゃくって
転がるだけのボクに
黙って うなずいて
微笑む君のそばに

いつまでいていいかな
いつまでいていいかな
半分の歩幅で
ついていくから

朝　目覚めたら部屋の中
君のあくびと白い息
ベッドの上でじゃれてみる
窓の外は雪だるま

甘いミルクを置く君の
細い右手と傷の跡
どうしてなんて聞かないから
ボクをその手で温めて

キミを誰かのかわりとか
思ったことなどないけれど
ボクがかわりで大丈夫
明日の天気は晴れるかな

ねえ まだ いいよね
ねえ まだ いいよね

いつかはでていくから
いつかはでていくから
今だけ それでいいから
キミのその手で温めて
ボクをその手で温めて