噛み砕いた言葉からは
塩辛い味がした。
帰り道を歩いてく
形だけ満たされた恋。


毎日会って、話して
同じ夢を見て。
不甲斐ない自分を受け入れてくれる
お互いに甘えたりして。

どんな言葉より武器なんかより
この毎日が終わるのが怖い。
幸せなのに。なのにどうして、
こんなに寂しいのだろうか。

教えておくれ、路頭の花。

どれだけ愛し、どれだけ愛され、側に居たって、
決して解けやしない「哀」の呪い。
散々泣いて、散々喚いても
どうにもならないや。
どんなに綺麗な百花繚乱が
心に咲き誇っても。


在り来たりな風景からは、
君の残像がぽつり。
死んだ魚みたいな目(まなこ)で、
僕を責めたてていくんだ。

どんな宝石より指輪より、
もっと美しいと思えていたんだ。
幸せなのに、幸せなのに。と、
自分で首を締めていく。

どうすりゃ良いんだ、真っ白な花。

硝子玉を覗き込んだ様な曖昧な気持ちを、
鏡に写しては僕ら、意地を張り合ってる。
傷付き、愛し、ナイフを抱きしめて
それを愛と名付けて、
互いに僕らお互いの心を
殺し合っていたんだ。


僕の心はどうやら、毒に満たされたらしい。
この手も流れる血の色も、君を傷付けていくんだ。
「だからいっそ、嫌いになっておくれよ。」
「どっちにしろ、寂しいのは同じなのだから。」


きっと僕ら、いつまでも傷付け合うんだろう。
ナイフも嘘もこの際全て愛と呼ぼうじゃないか。
散々泣いて、散々喚いたら
また手を繋ごうか。
灰色になった世界の中で
確かに咲いた紫の花。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アネモネ

また手を繋ごうか。

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投稿日:2014/05/05 17:32:06

文字数:655文字

カテゴリ:歌詞

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