囁く様な星明りに
誘われるまどろみは罠
夢と現　滲む境界
思い出せぬ想い　何処へ

痛む疵を包む闇夜
音無き静寂
孤独の頬撫でていく
秋風よ

哀しみも喜びも　届かぬ場所で
一人ぼっち　夢を喰らおう

囁く様な星明りに
誘われるまどろみは罠
夢と現　隔てる鎌が
切り裂いた幻想　何処へ

疼く心隠した目は
光を失くした
淀む瞳が映すのは
残骸か

愉しみも焦燥も　届かぬ場所で
今宵もまた　夢を喰らおう

呻く様な己の声で
奪われゆく想いの欠片
嬉しい？哀しい？　教えて欲しい
伸ばした指先は　何処へ

愛しさも優しさも　届かぬ場所が
終の住処　夢も見れない

嘆く様に伸びてく影に
紛れ融けて歪な願い
月が欠けて　満ちていくなら
どうかこの心――

囁く様な星明りに
誘われるまどろみは罠
夢の中に　夢を探して
切り裂いた幻想　彼方へ