要らないものなど、ないと。
何度目かの嘘を吐く。
僕がなくしたあの日の世界には、
背中を、向けたまま。

ずっとさ、守ってたもの。
壊れそうな白い殻。
傷付かない強い僕になりたくて。

今やテクノロジーの洪水で、
さよならさえ手渡しできずに。
逃げて。逃げて。逃げて。
それで明日から元通り。


変わらぬものなど、ないと。
飽きるほどに諦めて。
君に溺れた夕暮れの赤には、
何重にも、蓋をした。

いつでも、見ない振りして。
崩れそうに脆い今。
目をそらす術だけ溜め込んで。

既に永遠は淘汰されて、
約束など悲しくなるだけで。
いつか。いつか。いつか。
なんて願って消えていく。

今やエゴイズムは加速して、
さよならだけ押し付けて行くよ。
これで。これで。これで。
これで良いんだと強がって、また。

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  • 非営利目的に限ります
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こゆびのゆうぐれ

閲覧数:118

投稿日:2012/11/23 18:41:37

文字数:352文字

カテゴリ:歌詞

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