冬スミレはお好き?
36作目です。数年前に応募した歌詞に「命を吹き込もう」と思い、
頑張ってみました。
(補足) 冬スミレは造語です。パンジーやビオラをイメージして下さ
れば良いかと。ここではエディブルフラワーとして扱っています。
(補足2) 冒頭の「妬けた」は誤字ではありません。敢えてこう表記
しています。
孤独なディナー 寂しいのでしょう
妬けたポークに摘んだスミレ添えて
冷めないうちに さあ召し上がれ
約束の人はもう来ないこと
分かってるでしょう
冬のスミレの色は華やぐ
美し過ぎて避けているのでしょう
心配ないわ 葡萄酒(ワイン)のように
貴方の目にだけ映る毒
誰かのせい? 苛立つ小指
冷えたグラスも鈍い色に変わる
ため息ひとつ 「もう過ぎたこと」
味わいは顔に出る 貴方しか知らないスパイス
冬のスミレは凍えて閉じず
着飾るだけの悪女(ひと)に見えますか
早く食べてね この一皿は
平らげなければ 帰さない
七色纏う冬のスミレは欲望のレシピ
馬鹿げた夢だと切り捨てても 腐りはしないわ
夜は更けてく ディナーも終わる
ここからはもう貴方しかいない
未練がましく時計を見ても お気の毒だけど
店じまい
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