観照　人ゴミ　見る
腐敗　空想　ひとりごっこ
煤けた空を駆ける
薄氷の上

感傷　衝動　散る
虚構の平和　エゴの真実
まだまだ　つまらないって
見下ろした先

仁徳　間隙　忍耐　上等？
人徳　要望
全て具えているのに？

干渉　政治の影
無配　隠匿　切れた尻尾
見えないものが見える
無防備なまま

孤独な　ライトの群れ
観賞　不条理　いたちごっこ
"まだまだ　足りないんだ"と
砂の楼閣

無謀の成果が　蠢く世界は
なぜなに　どうして？
"言葉にならば教える"？

こどもは人を目指していた
電柱の上コトリとまってさ

既存の大人　愛する社会
勝手なほどに一途　"軽薄だ"

滑り落ちるような酩酊　無憂の夢幻

冷たい　五月の風
鉄塔　針先　くるり沿って
感賞　"これも因果"と
この街はドコ？

無敗の鼓動にノり
踏み出す一歩　いつもどおり
唐突　泳いだ足
抜け墜ちていく

本能　絶望　神罰？　不注意？
納得　後悔
排気　汚濁　踏み損ね

"このまま下にいてもいいや"
雑踏飽いて　靴を投げ棄てる

(人々の誰もが気づかない)

大人はこども　入れ代った
かつてないほど歪不器用に

(浮世離れた在り方だから？)

このまま上を見ていようか
化学物質色の都会で――

見上げても見下げても同じ

一時の夢

(雑踏に気づかれない小さな靴を拾ったのは...)