煩雑な目覚め

例えば手を伸ばす時の真空
何を捕らえようか

虹彩の淡い色
美しい何か
決して 違わない
何を置いて行こうか
悪い夢
引き摺るような足音
得難い何か
決して 違わない

歌であるという
歌があるという
何者も何者も穿たれた石のように動かない
振動を愛すように揺れている
声が揺れている

得難い何か

青い
光のように青い
淡い色
愛しい揺らぎ
留まるように目覚め
澱みはしない

美しい何か

遠い手のひらに光が透けて
なにか
命のような
何か


そうだ

今目覚めた夢は何処へ

ああ

その体の中に
その胸の中へ繋がる連鎖

ここから 繋がっているんだね

美しい何か
その声が捕らえた美しい何か
君が知っているなら
私は知らなくてもいい

君が教えてくれることを
私は知っているから

得難く美しい歌
寂しいこの手に目覚めを教える歌


君の歌

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

何年か前、がくぽの中の人のライブに行った後
衝動的に書いたものを発掘したのでのっけてみます。
なんという勢いだけポエム。
歌ってすごいなぁって思いながら書いたような気がします

閲覧数:164

投稿日:2009/07/26 19:20:26

文字数:388文字

カテゴリ:その他

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