嗚呼 もう壊れたオルゴールは捨てた
夢見がちな音 実は好きじゃない
優柔不断の僕のぬいぐるみ
特価で売ってやる
どなたか引き取って
おもちゃ箱逆さにして
ケーキも投げつけて
優等生の君なんて
パイを投げて汚して
今までの"大切"は
これからの"嫌い"になった
虹色も青い空も
歪んで僕のレンズに映る
誰にも愛されない
僕は醜いぬいぐるみ
それだけ醜いから
僕は濡れ 高架下
降下した
嗚呼 墜落の音も衝撃も無く
知らない感触 僕は眉を寄せる
ずぶぬれねずみの僕のぬいぐるみ
これが地獄なのか
どなたか教えて
おもちゃ箱片付けよう
ケーキも舐めとろう
優等生の君なんて
嫌い嫌いごめんね
今までの"大嫌い"
これからの"好意"になった
飴色も夕焼けも
潤んで僕のレンズに映る
君だけ愛でるらしい
僕は醜いぬいぐるみ
それだけ醜いけど
僕はまあ……もういいか
どれだけ嘆いても
君は笑って言う
大丈夫、一人じゃない
僕を抱きしめてやまない
ああもう構うなよ
だけどその手は払わずに
甘んじて受け入れる
髪を撫でるその優しい手を
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