【GUMI】花火【オリジナル】

jam_pan

花火

作詞: jampan
作曲: jampan
　歌: GUMI

咲いて咲いてもう塵に還りたい
夏の輝く花のように
瞬く山の影が揺れて
白煙が宙を舞う

暗い部屋ひとり彷徨う足跡
行き先見えないメビウスにハマる
雨が止むようにいつかと願うけど
君の背中は見えない消えない

どうか哀しみの眼差しで
照らせる世界なんてまだ信じてた
希望はすてて

咲いて咲いてもう塵に還りたい
夏の輝く花のように
溶けた氷の冷たさは
僕の涙で消える
遠くの月は霞んで

狭い部屋ひとり誰も気づかない
そっとしまわれた古い玩具のよう
埃はらわれて光を求めても
向こうにあるのは僕の映し鏡

どうかアルタイルの片隅で
ひとつ星になれる事を信じたい
今火をつけて

咲いて咲いてもう塵に還りたい
夜を彩る花のように
こけた膝の赤が滲む
僕は涙で拭う
近い距離で宙を抱く

星のない闇にひとつ
空を覆う花が街を彩って
風が抜け消える

咲いた咲いたもう悔いは残らない
冬を迎えた花のように
輝く街を観れたことが
何よりも嬉しくて
咲いて咲いて僕も塵に還りたい
遥か遠くまで照らして
涙で消えた氷の冷たさを
永遠に忘れさせたい