A
息が白むころ馳せる思い出
時が朧げに微笑んだ
霧に包まれて眠る幸せ
森の囁きが澄んでいた
B
忘れられない
約束をした
瞼の裏の景色に
冬の陽射し
S
鈍色の雪と語らう
透きとおるのは心
最後まで憂いのまま
消えていく雪に触れたら
滲みだした視界
追憶には一欠片も残さず終幕
A
何も知らなくて朽ちて置き去り
ともる灯もなくて凍えてた
降りてきた雫 やがて樹氷に
落ちた欠片さえ掬えずに
B
華やかに咲く
戻れない街
美化されていく過去たち
涙脆く
S
鈍色の雪が重なる
幻に似た温度
手のひらはがらんどうで
交差する雪の彼方に
微かに見えた影
その跡にはなごりもなく綺麗な終幕
——ひらがな——
A
いきがしらむころはせるおもいで
ときがおぼろげにほほえんだ
きりにつつまれてねむるしあわせ
もりのささやきがすんでいた
B
わすれられない
やくそくをした
まぶたのうらのけしきに
ふゆのひざし
S
にびいろのゆきとかたらう
すきとおるのわこころ
さいごまでうれいのまま
きえていくゆきにふれたら
にじみだしたしかい
ついおくにわひとかけらものこさずしゅうまく
A
なにもしらなくてくちておきざり
ともるひもなくてこごえてた
おりてきたしずく やがてじゅひょおに
おちたかけらさえすくえずに
B
はなやかにさく
もどれないまち
びかされていくかこたち
なみだもろく
S
にびいろのゆきがかさなる
まぼろしににたおんど
てのひらわがらんどおで
こおさするゆきのかなたに
かすかにみえたかげ
そのあとにわなごりもなくきれいなしゅうまく
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想