この大空を追いかける背中を
ずっとずっと、見守っていたいけど
私の声は風にかき消されて
唯一の武器(とりえ)亡くした
口元を隠すしか出来ないの
何も見たくない
何も知りたくないの
何も聴きたくない
何も感じたくないの
もう、この足は
身体支えてくれない
喉を、存在(わたし)を
暗く塗り潰されるの
怖いの、怖いの、怖いの、怖いの
鏡の向こうに私は居ない
壊して、壊して、放して、離して
連れてかないで
悲鳴は喉を通り抜ける事が
許されなくて、涙だけ頬を滑る
私の価値は楽譜に刻まれた
なぞれないなら
気付かずに終わっていくだけ
轢かれかけたのは
心、まだ躊躇うの?
こみ上げる想い
私、まだ生きたいの?
この身はとうに生きる意味失くした
戻れないなら灰になるしかないの?
誰の目にさえ私は映らない
叫びたくても声はもう響かない
この大空を追いかけるあなたの
せめて傍で私は眠りたい
「生きていてほしい」
心に染まる音
唯一の武器(とりえ)亡くした口元を隠しまた泣くの
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