夏の匂いを思い出した そこで話した冬のオーロラ
用水路横 花に神楽 打ち上がる喧騒も 傍にいる
袖は青藍 金魚掬い 思い描いた冬の二人も
灯籠に込め 夜を往け 立ちくゆる煙に 色は融け
白い百合が散っていた 暮れた日差しに揺れていた
いつの間に日は経って 往ってしまって ねぇ まだ
戻らないことも 知っていた 懸ける未来を笑っていた
「これから」だって 言ってみたって ねぇ 燃え尽きるよ
石菖が揺れて思い出した そして願った冬のオーロラ
銃創 靴音 君を憂う 大丈夫 これからも 傍にいる
君の憶い出の 傍にいる
白い百合が散っていた 明ける日差しに揺れていた
これからもうきっと 逝ってしまって ねぇ 僕は
戻れないことも 知っていた 駆けて今頃笑っていた
「これまでだ」って 知ってしまって ねぇ 君に逢いたい
夏の匂いを思い出した いつか見たいと言ったオーロラ
用水路横 花に神楽 去り際に絆され 色は融け
共に生きた貴方と紡いだ詩
巡る季節を独り 縁取ってみる
白い百合が散っていく 晴れた日差しに揺れている
これからもうずっと 逢えないんだね ねぇ ねぇ
戻せないことも 知っていて 欠けた昨日を笑っていて
「これからも」って 歌ったことを ねぇ
忘れるまでは泣いていて
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