【重音テト】終わりの風景

Mogue

黒い風の音が
僕の心撫でる
一人この丘で
街を見下ろす

サラサラ音を立て　
崩れる世界樹
天高く木霊す
終わりを告げる鐘

積み上げてきたものなど全て　意味を成さず
裁きの前では　誰も　等しく　滅びゆく

赤く燃える街
嘆く人々の声
やがて１つずつ
消え色褪せる

祝福されたはずの
箱庭　崩れていく
久しく忘れていた
我らに羽はない

与えられることに慣れ　畏怖を忘れ果てた
我らが背を向けた罪　素直に　受け止めよう

0と1が見せる夢　所詮紛い物で
与えられた箱庭は　我らのものではなかった