この涙は何時も帯電していた
白波に 跳ねた泡を掴む様に
ふと触れた雲は翼の形をしていた
そうだ あれが最後で、初めての呼吸

いつか降り立った丘に
いつか還る場所の空に
別れの挨拶をしておこうか

さよなら雷 少しだけ
さよなら雷 いつまでも

鉄塔の余燼に手を翳し
蛾と灰は踊り 舞い上がる
夕焼けを突っ切るホワイト・ライン
空飛ぶ轟音が燃えている

さよなら雷 初めまして
さよなら雷 これからも

グラスは壊して 破片を砕いて
飛翔の内に透明の砂を 青く咲かせ散って逝け
白紙をさもう一度 シュレッダーにかけて
紙吹雪をとばせ 灼いて雷の糧となれ

光の速さで追いついた
光の速さで消え去った
さよなら雷 漸くさよなら
さよなら雷 また今度

雷の記憶を空へ孵そう
閃光速度の走馬燈を
纏わせ何処までも高鳴った
あれが最後で、初めての鼓動

光の速さで生きていた
光の速さで翔ていた
さよなら雷 さよなら
さよなら雷 さよなら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

さよなら雷Ⅲ

強く生きた者へ。

title:さよならいかずち

▽蛇足な補足
余燼:焼け跡、燃え残り。「鉄塔の余燼」は、鉄塔を透かして見た夕焼けのイメージです。
夕焼けを突っ切るホワイト・ライン:飛行機雲のイメージ。

閲覧数:191

投稿日:2013/04/08 23:35:09

文字数:416文字

カテゴリ:歌詞

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