片思い
冬の雲間に かすかに差し込む
温もり それは偶然
冷たい風が運ぶ
香りと淡い予感を同時に
かすかな眩暈が いつもの雑踏かき消す
目が離せない 息が詰まるほどに
触れ合いそうな視線 恐れを忘れて
そのひとときに この胸が高鳴る
引き寄せられてる 小さくて大きな歩み
止めることができなくて
心奪われる 願いが溢れ出して 少しでも近くに
この時が永遠(とわ)に続くものであればいいのに
霞む姿を この手にしたくて
求めた あの日からずっと
焦がれる想いがつのる
触れた空気が隙間から抜けて
柔らかな錯覚が ふたりの距離を狂わす
色づいてゆく 時を刻むほどに
留まらない振り子 揺れる狭間で
駆け出しそうな この胸が切ない
あなた想うほどに ときめきと諦めの中
動けずにもどかしくて
心締めつける 痛みが鈍くうずき 音のない叫び
出会わなければ この苦しみ知らずにいられたのに
春へ向かう風
突然吹き乱れて
消える微笑み
始めからなかったかのように
さらっていった 儚く…
あなた想うほどに 小さくて大きな歩み
止めることができなくて
心奪われる 願いが溢れ出して 少しでも近くに
この時が永遠(とわ)に続くものであればよかった
包む日差し 指先の冷たさ 今でも残し
もう見えない 優しい輪郭を 静かになぞる
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