血乱れた羊水で眠り
欲望に塗れた子宮(ハラ)を
突き破って君は誕生(ウ)まれた
眠りなさいと機械(ママ)が唄う
タマゴ型の柵格子の中、響く
狭間で揺れるわたしの思考
刹那瞳に映る魅惑の羽、高く
さあ、荒れ狂う姿を曝け出せ
懐柔された感情などいらないから
おさえなくていい、本能のまま
甘美なるその衝動で朱を魅せて欲しい
わたしも君のようになりたい
一色の世界を歩いて知る
足を刺激する生温さ
そのときに君は始まる
壊しなさいと博士(パパ)が諭す
重々しい鉄の鍵を外し嘲笑(ワラ)う
曖昧な空間に揺られる二人
帰れないと知りながら鎧を纏う
さあ、美しい歪みを叶えて
整っていることだけが「綺麗」じゃない
奥底に潜む善意に背いて
艶やかなその凶器(狂気)で朱を振り撒いて欲しい
わたしも君のようになりたい
killing machine
殺戮人形を起動させます。
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