望郷
A
その日考えたことは
甘い綿雲 いつか
青いソーダ水の果てに
ふつふつと沈む幻影
A
泡が腕をなでながら
消えていく日々 涙
風も追い越して生きるの
それこそ悲しい投影
B
飾られた背表紙
壊された抽斗
届かない別れに
声を嗄らし泣いた
S
くすんだ朝焼け
歌声は微かに
やがて消える群青
カエレナイ
カエレナイヨ
夕立が薫る
懐かしの夕暮れ
A
その日考えたことは
やがて忘れて そこに
千切れバラバラに浮かんだ
いくつかの終わり 始まり
B
喉が嗄れた貴方
朱い空の彼方
望まれた別れに
絶望してひとり
S
くすんだ朝焼け
歌声は微かに
やがて消える群青
カエレナイ
カエレナイヨ
夕立が薫る
懐かしの夕暮れ
S
茜が茜に
揺らめいては消えて
きらり光る陽炎
ネムレナイ
ネムレナイヨ
巡り来る時を
呆然と見送る
ふらり訪れた足音は消えた
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そのひ かんがえたことは
あまいわたぐも いつか
あおい そーだすいのはてに
ふつふつとしずむ げんえい
あわが うでをなでながら
きえていくひび なみだ
かぜもおいこしていきるの
それこそかなしい とうえい
かざられたせびょうし
こわされたひきだし
とどかないわかれに
こえをからしないた
くすんだあさやけ
うたごえはかすかに
やがてきえるぐんじょう
かえれない
かえれないよ
ゆうだちがかおる
なつかしのゆうぐれ
そのひ かんがえたことは
やがてわすれて そこに
ちぎれ ばらばらにうかんだ
いくつかのおわり はじまり
のどがかれたあなた
あかいそらのかなた
のぞまれたわかれに
ぜつぼうしてひとり
くすんだあさやけ
うたごえはかすかに
やがてきえるぐんじょう
かえれない
かえれないよ
ゆうだちがかおる
なつかしのゆうぐれ
あかねがあかねに
ゆらめいてはきえて
きらりひかるかげろう
ねむれない
ねむれないよ
めぐりくるときを
ぼうぜんとみおくる
ふらりおとずれた あしおとはきえた
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