どんなに周りが　敵だらけでも
たった一人でも　味方がいればいい
あなたは　そう言って
とても綺麗に　微笑んでいた

この世はまるで　泥のように
とても濁って　いるけれど
夏の夜明けの　微かな涼のように
とても澄んでも　いるようだ

蓮は　汚い泥の中でも
凛と綺麗に　花を咲かせる
まるで　あなたのようだなと
私はそう　思いました


どんなに周りが　理解してくれなくても
たった一人でも　理解してくれればいい
あなたは　そう言って
とても優しく　手を差し伸べた

この世はまるで　泥のように
とても澱んで　いるけれど
冬の夜半の　星が瞬く空のように
とても澄んでも　いるようだ

蓮は　汚い泥の中でも
美しく可憐に　花を咲かせる
まるで　あなたのようだなと
私はそう　思いました



でも！



まるで　蓮のような
凛とした　あなたでも
どこかで　人知れず
唇を噛みしめて　耐えているのではないか

私はそう　案じました


まるで　蓮のような
可憐な　あなたでも
どこかで　悟られぬよう
肩を震わせて　泣いているのではないか

私はそう　案じました