美しい人には美しいものだけ
輝いて見えている、そう思ってた

だからほんの小さなひび割れた弱音が　
ヘタな感動モノよりも痛々しくて

夢を追いかけて何になる？
その瞳は雨に濡れていた

壊れた世界それでもあなたは誰かのために泣こうとする
天使の羽が背中にあるのに飛べないでいる

ゴミみたいな景色に一輪の誠実
無駄な抵抗よりもいっそ斜に構えてた

何もかもいずれはくすんでしまっても　
透き通った歌声も人の心も

空にまた虹が架かるなら
あなたのような人のためにある

雲間に浮かぶ光は七色、八方満たすすべもなく
表も裏も時には誰かを傷つけるから

壊れた世界汚れた時代に誰かのために泣こうとする
天使の羽が背中にあるから飛べないでいる

———

読み

A
うつくしいひとには　うつくしいものだけ
かがやいてみえている　そうおもってた

だから(ほん)の　ちいさな　ひびわれた　よわねが
へたな(かん)(どう)　ものよりも　いたいたしくて

B
ゆめをおいかけてなにになる
そのひとみはあめにぬれていた

S
こわれた　せかい　それでもあなたは　だれかのためにな(こう)とする
てんしの　はねが　せなかにあるのに　とべないでいる

A
ごみみ(たい)なけしきに　いちりんのせいじつ
むだな(てい)(こう)　よりも(いっ)そ　しゃにかまえてた

なにもかも　いずれは　くすんでし　まっても
すきとおった　うたごえも　ひとのこころも

B
そらにまたにじがかかるなら
あなたの(よう)なひとのためにある

S
くもまに　うかぶ　ひかりはなないろ　はっぽうみたすすべもなく
おもても　うらも　ときにはだれかを　きずつけるから

こわれた　せかい　けがれたじだいに　だれかのためにな(こう)とする
てんしの　はねが　せなかにあるから　とべないでいる