他人と違う瞳を持ち
異形の力秘めたこの身
意志に背いて他人を傷つける
この力の意味は何か

他人と離れ生きる事で
誰も傷つく事はない
孤独に生きるしかないと
そう言い聞かせ 彷徨う

暗い森の奥
優しい光を放つ
お前との出逢いは
偶然だったのだろう

孤独に生きる寂しさを
癒やしてくれたお前が
傷つく事を恐れて
いつも遠く離れていた

無邪気な笑顔 惹かれ
恋い焦がれるこの心
隠して嘘をついて
それでも お前の側に居たかった

他人と違うこの瞳を
美しいと誉める お前
嘘のないその言葉に
笑顔に恋い焦がれた

それは突然だった
森で待てど何故か来ない
お前に一体何があった？
それを知ったのは……

森の奥深くへと進む
御輿に座った
着飾ったお前の姿に
心が軋んだ

山神へと捧げられる
人身御供に選ばれ
散ってゆく事が運命(さだめ)だと
どうして受け入れられるだろう？

他人と違う瞳を持ち
異形の力秘めたこの身
意志に背いて他人を傷つける
この力の意味は何か

そう
この力は
お前を護る為の力だ
己の生まれた意味を悟る
全ては お前の為だと

たとえ 神を敵にまわそうとも構わない
お前を必ず救い出す
この身が滅び消えようとも

孤独に生きる寂しさを
癒やしてくれたお前を
護れるならば
地獄へ堕ちようと
構うことはない

無邪気な笑顔
どうか なくさず生きてほしい
この俺の全てを
投げ出し捨て去っても
必ず　お前を救い出す